便所の落書き

およそヒトの書いたものに優劣は無い。

新聞だろうが論文だろうが、「考え」を書いたものには上も下も無い。だから、俺の書く文章なんて、便所の落書き程度に思ってもらって結構だ。そう思って、このブログを開設することにした。

便所の落書き。俺が高校生の頃というのは、昭和の事だが、何故かあちこちにSEXと書いてあった。当時の俺はその行為に及ぶ際、何をどうすれば良いのか良く知らずに、単にムラムラしていた。

そのうち、ある事に気付いた。8日Xという落書きも多い事に。そして、誰かが落書きを上書きしている事に思い至った。

何が楽しいのか。

そう。この世には、何が楽しいのか分からない事に夢中になる人が多いのだ。そして、便所の落書き同様に、SEXも8日Xも等しく無価値なのだ。

ところが、なんでもかんでも優劣をつけたいバカもいる。自分の方が勝ってるとアピールするためなのか、他の考えや意見にマウントを取ろうとする。俺はそういう事に、興味はない。好きなら好きで良いし、嫌いなら嫌いで良い。価値がないと思われても、別に良い。

それを、これからいくつ投稿するのか分からん俺のブログの基本コンセプトとしよう。

便所の落書き程度と思って、読んで欲しい。

俺はSEXを8日Xと上書きすることも覚えたが、程なくして、飽きた。俺が思う以上にヤリたくて仕方ないヤツの情熱を意味のわからん言葉に変換するのが申し訳なくなったからかもしれない。

全ての事は、等しく価値があり、また、等しく無価値だ。

トイレの落書きには、「相合傘」も多かった。誰かと誰かの名前が書いてあると、ちょっと甘酸っぱい気持ちになるが、これがまた、片方の名前だけ書き直されてる事もあって、少し同情した。デスノートじゃあるまいし。書いた事が実現するわけじゃなし。

そもそも、他人の彼女に興味を持つとか、ちょっと分からん。俺は食べ物をシェアするのも、彼女をシェアするのも、どっちも嫌だ。仕事として誠意を持ってサービスしてくれる女の子には敬意を持つし、惚れたこともあるが、私生活で他の人の彼女に興味を持つのはややこしいので、したくない。

テレビを見ると、便所の落書きと大差ない事が多い。SEXを8日Xと上書きするレベルのものも多いし、不倫報道も多いし、悪口も多い。

全ての事は同程度に無価値なのかもしれない。